出荷目安の詳細はこちら内容詳細トラウマという概念がどのような歴史的経緯を経て成立したのか、また、それが文化、社会的にどのように理解され、表現されてきたのか。さらに、トラウマを典型とする社会的苦悩が宗教や文化的実践においてどのように克服されてきたのかを、文化人類学をはじめとする人文・社会科学的な視点から、多角的かつ総合的に考察。トラウマを精神医学から解き放つ。目次 : いま、トラウマを考える/ 第1部 概念の歴史(トラウマと精神分析—フロイトにみる「外傷」概念の分裂/ プレ・トラウマティク・オーダー—現代の一般化したトラウマについての試論/ 出来事とトラウマの在り処—トラウマ論が示す歴史の方法論をめぐって/ トラウマと日本社会/ 東日本大震災のトラウマの外と後で—「こころのケア」を超えて)/ 第2部 性と家族、共同体(社会性の条件としてのトラウマ—イヌイトの子どもへのからかいを通した他者からの呼びかけ/ アダルト・チルドレンの苦悩と回復/ 女性への暴力、虐待、性暴力/ トラウマ化された病い—韓国社会におけるがん・乳がんをめぐる事例から/ トランスジェンダーとトラウマ/ 日本の都市部におけるHIV—シンデミクス理論を用いた文化人類学的分析/ クィアな記憶の継承—森井良「ミックスルーム」論/ スピリチュアリティのもたらす癒し—「トラウマ」からの回復と人と人のつながり/ 女性のトラウマ経験と文学—インド・パキスタン分離独立時の記憶と創作)/ 第3部 他者/死者とともに生きる(トラウマと時間性—死者とともにある“いま”/ 生き延びてあることの了解不能性から、他者とのつながりの再構築へ—インド・パキスタン分離独立時の暴力の記憶と日常生活/ 大きな物語に抗する—災害の経験と記憶/ トラウマから架橋へ—玉砕戦生還者の記憶がひらく新たな回路/ 痛みを抱えた者が死ぬための場所—訪問看護ステーションひなたの看取りの経験/ 喪われた声を聴きなおす—追悼‐記念の限界と使者との共在)